サンカク ep

nano.RIPE サンカク ep歌詞
1.スターチャート

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

夜が明ける前にもっともっと聴かせて

揺れる街から抜け出そう 手のひらサイズの空を手に
奏でる調べは今ぼくだけの子守唄

消えないようにぼくは願う 消えないよってきみは笑う
確かめたくて伸ばした手が報われた そのままで

夜が明ける前に少しでも遠くまで行けたら
夢が覚める前にもっともっと聴かせて

名前のないこのココロに名前をつけてくれた人
星のないこの空からヒカリをくれた人

なにか足りなくてなにが足りなくてぼくは一体だれだろう
星が回るとぼくも回るから変わり続けてゆくのだろう

消えないようにぼくは願う 消えないようにきみと祈る
それさえもほら消えそうで伸ばした手は

消えてしまうと知るぼくは 消えてしまうと知るきみと
知らないフリしたウソツキだ 東を背に逃げ出そう

早く夜が明ける前に少しでも遠くまで行けたら
夢が覚める前にもっともっと

泣いてしまうと思ったんだ 打ち明け話のヒミツに
きみの描くウタをずっとずっと聴かせて

聴かせてよ


2.月花

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

どこから朝になる?静かな空 見ないふりをした指切り 小指の先
笑われた月なら消えてゆくんだ 昨日の方角へ

嘘つき 臆病者 みんなまとめてぼくなら 咲いていたのは夢の中だ

月の影に隠してた 本当はね泣いてた 涙はもう流れない 枯れてしまったの?
なにもかも許せたら流れるかもしれないけど 守りたいものばかりだな

いつから聞こえてた?ぼくの声 そんなにも震えてた?おかしいかな
歌ってただけだよ ココにいるって 明日の方角へ

思い出 散らかる部屋 足の踏み場もないなら すべて残してカラダひとつで

暗いドアをこじ開けて終わる旅に出掛けた
回り道で迷っても サヨナラ ココでいい
なにもかも認めたら見つかるかもしれないけど 守れないものばかりだな

空になっていたまま大事にしてたのに
指先で触れたくらいで崩れるから

代わる代わる手にしては握りしめて壊したり
愛のウタに塞いでは怖くなって離したり 繰り返して

月の影に隠してた 本当はね咲いてた 曲がり角で踏みつけて枯れてしまわないで
なにもかも手放してたったヒトツ残るモノを 守れるように祈る夜明け


3.ツマビクヒトリ

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

つま弾く指先は欠けた月のよう 散りゆく日々の先照らす微かな灯
冷たく鳴り響きのち残る音に あまねく染み込んでく夜の続き

月へと向かう道 淡い匂い けぶった視界の隅
単純なんて言うから間違った あたしは泣いていた?

憧れた空は描いた色とどこかちょっと違うような
歪んでいる舞台を背に立ちすくむまま
気が付けば遥か遠いところまで来てしまった
たったヒトリで

ざわめくかりそめのココロその裏で たなびく過去 今 未来 付かず離れず

吐き出すように歌う 苦い思い 上がった通り雨
単純だって言うのに疑った あたしは泣いていた

海に似た声がこぼれ落ちた静寂に響くように
耳鳴りに塞いだ手は離せないまま
見下ろせば遥か高いところまで来てしまった
たったヒトリで何も持たないで

つま弾く指先と欠けた月模様 散りゆく日々に告ぐ終わりと始まり
煌めく言の葉に乗り浮かぶ音は 揺らめくキオクを連れ未踏の世界へ

憧れた空は描いた色とどこかちょっと違うけど
塞いだ手を離したなら差し伸べるまま
掴めずに消えたそのすべてであたしになるという
たったヒトリの ただヒトリの